御坊市民文化会館(指定管理者=㈱ハートス)主催、「大阪交響楽団・オーケストラコンサートin御坊」が11日、同会館大ホールで開催。ベートーベンの「運命」など有名なクラシック曲が演奏され、御坊ではあまりないプロのオーケストラの生演奏を堪能するいい機会となった。地元の中学・高校の吹奏楽部との共演もあり、来場者は「素晴らしかった」と満足そうに拍手を送っていた。

 舞台は3部構成で、1部はベートーベンの2曲。テンポが速く迫力のある序曲「コリオラン」で幕を開け、交響曲第5番「運命」へと続いた。よく知られたメロディーが迫力満点に奏でられ、来場者は身を乗り出すように聞き入った。演奏が終わると、客席からは大きな拍手とともに「ブラボー!」の声も飛んでいた。

 第2部はビゼーの「カルメン」、オッフェンバックの「天国と地獄」などクラシックに詳しくない人でも知っている曲を次々に演奏。正指揮者の太田弦さん(25)はマイクを手に気さくな口調で曲を解説し、「『天国と地獄』は死んだ妻を死後の世界へ迎えに行くという日本の昔話にもありそうな話ですが、どちらも本当は嫌なのに世間体のために迎えに行くというコメディーです」など豆知識を披露した。

 3部では御坊中、松洋中、紀央館高、和歌山南陵高の吹奏楽部、日高高のブラスバンド部有志がステージに上がり、プロの楽団員との共演が実現。太田さんのパワフルな指揮で、「オリンピック・スピリット」「宝島」「Sea of Wisdom~知恵を持つ海~」の3曲を演奏した。

 3曲目は作曲家の清水大輔が白浜の海をイメージしてつくった曲で、太田さんは「きのう初めて和歌山県へ来ましたが、夕暮れの海の美しさに感動しました」と話して演奏。地元の中高生もフルート、トランペットなどを手に、心を一つにして大曲に取り組んだ。会場からは割れんばかりの拍手が響き、来場者らは「いい音楽を生で聴けてよかった。中高生の皆さんもすごくうまかった」と満足そうに話していた。

写真=地元の中高生がプロの指揮で演奏