2020年オリンピックイヤーが幕開け。大会では33競技が予定されており、日本人選手の金メダル獲得に大いに期待している。なぜ、金メダルなのか。分かりやすい話があるので紹介したい。
先日、後輩記者に「日本一高い山は?」「甲子園で一番ホームランを打った選手は?」と質問してみた。日本一の山は誰もが知る「富士山」であり、甲子園通算最多本塁打記録保持者の強打者はPL学園の清原和博。この2つの答えは新聞記者でなくとも、ほとんどの人が知っているだろう。では、次の問い。日本で2番目に高い山、2番目にホームランを打った選手はどうか。(正解は、南アルプスの北岳と、PL学園・桑田真澄、上宮・元木大介、広陵・中村奨成の3人)。よほど山や高校野球に興味がある人でない限り、的中させることは難しい。すなわち、トップと2位との差は大きく、金メダルには思っている以上に価値、意味があるということ。有名なスパコン事業仕分けで「2番じゃだめなんですか」と発言した政治家もいたと記憶に残るが、実際は2番では記憶に残りにくいと言わざるを得ないのだ。
野球のトレーナーを取材したとき、子どもたちに「高い目標を持て」とハッパをかける光景が見られた。日本一を狙わないと甲子園出場すらかなわないし、メジャーを目指すくらいでないと日本のプロ野球にも入れない。常に上を目指してこそ、成長し続けられると話を続けていた。1番を志す意味がここにもあるように感じる。
五輪は参加することに意味があるなんて言葉は、大会が終わった後に言えばいい。アスリートでなくても、常に頂を目指す心意気を持って、今年1年を過ごしたい。(賀)


