ことし話題になった言葉に贈られる「新語・流行語大賞」に選ばれたのは、「ONE TEAM」。大躍進したラグビー日本代表のスローガンで、過去には個人的にしっくりこない言葉が大賞になることもあったが、ことしは納得した。6カ国の海外出身者が入り混じった日本代表は「ONE TEAM」を合言葉に結束を強固なものにした。響きといい、内容といい、素晴らしい言葉だと思う。ラグビーを通じてスポーツの楽しさを改めて感じた人も多かったろう。来年は東京五輪。さらにスポーツ熱が過熱して盛り上がることを楽しみにしたい。

 流行語というわけではないが、個人的にことし最も耳にした言葉の一つが、働き方改革。昨年ごろからよく使われるようになったが、最近は自分自身でもよく口にするし、日本全体が改革に向けて動き出しているのを感じる。政府は副業を推進しており、副業時代ともいわれるようになってきた。ひと昔前では考えられないことだが、古い考え方から脱却し、新しいことを取り入れることは絶対に必要。人手不足が年々深刻になっている中、少しでも働きやすい環境づくりはますます企業の必須となっていくだろう。

 和歌山県は、年末の仕事納めの日に恒例として行われてきた知事の訓示を今年から廃止するという。年末に有給休暇を取りやすくするのが狙いで、まさに働き方改革のお手本だといえる。無駄を省き、限られた時間の中でいかに効率よく仕事をするか。一日の中にもまだまだ不必要なことはあるのではないだろうか。変えてはいけないもの、変えなければならないもの。その見極めが、働き方改革の第一歩。年末で忙しくなる中、あらためて見つめ直したい。(片)