由良町の畑中雅央町長(74)=当選3回・衣奈=は9日開会した12月議会の行政報告で、来年5月の任期満了に伴う首長選について、体力の衰えを理由に出馬しないことを表明した。いまのところ、立候補を表明している新人はなく、今後は擁立への動きが注目される。

 行政報告の冒頭で言及し、「次期首長選挙に出馬せず、令和2年5月18日の任期満了を持って退任することを決断しました」と不出馬を表明。理由については「日を重ねるごとに身体機能の低下を痛感する状況になり、次期4年間の任期を全うする自信が持てない中で、退任する思いに至りました」と述べた。次の町長への思いにも触れ、「地位や名誉にこだわることなく、ただひたすら町民の福祉増進に尽くす強い意志と情熱ある方に由良町政を引き継いでいただけたら」と語り、最後に「任期満了まであと5カ月余り、全力で取り組んでまいります」と気を引き締めた。

 現職の不出馬を受け、今後の新人擁立への動きが注目され、町民からは「議会内から候補者が出るのでは」といううわさも。いまのところ立候補の表明はないが、年明けから動きが本格化しそう。

 畑中町長は2008年5月に新人同士の一騎打ちを制して初当選。12年、16年と連続無投票当選で現在3期目。初当選以降、「ふるさとに誇りと活力を!」をモットーに政策を展開し、長年の懸案だった由良港については国の認可を受け、県の減災対策として16年度から防波堤設置工事がスタートした。

 大雨で通行規制が発生する由良町畑~広川町にかけて国道42号の改良にも力を注ぎ、両町で組織する協議会を立ち上げ、国土交通省などの関係機関へ道路改修を繰り返し要望。その結果として今年度予算に調査費が計上された。アカモクなどの特産化や高齢者福祉にも積極的に取り組んだ。

 この日、畑中町長は14議案を提出。行政報告では白崎海洋公園の運営状況などについて説明した。

写真=議会で不出馬を表明する畑中町