印南町地域資源活用推進委員会(中村泰介委員長)のかつお節体験型観光ワークショップが8日、印南漁港駐車場で行われ、町内外の家族連れら125人が参加した。

 同委員会では「かつお節発祥の地」のブランド力を生かした魅力発信拠点づくり計画を進めており、その一環でかつお節削りの体験型観光メニューを開発しようと、今回初の実証実験。かつお節削りではかび付けされた「本枯鰹」が使われ、ヒノキより堅いかつお節を削るのに苦闘する参加者もいたが、手のひらでぐっと固定するなどすぐにコツをつかんで削っていた。

 文化協会の坂下緋美会長からは、かつお節を考案した角屋甚太郎、製法を鹿児島に伝えた森弥兵衛、千葉・伊豆に伝えた印南與市の印南漁民三人衆についての講話もあった。

 昼食ではかつお節のだしで作った豚汁、だし巻き玉子などを試食し、日本のだし文化を堪能。

 豚汁にはかつお節やシイタケ、ネギ、ご飯には真妻わさび、南高梅、食べるかつおポン酢、ダルマ醤油など、自分でトッピングできるサービスもあり、好評だった。

 友達同士で参加した丸川洋行君(岩代小5年)と井本蒼真君(湯川小2年)は、「かつお節は堅かったけど、手に少し力を入れるようにするとうまく削れました」とにっこり。家族4人で参加した日高川町千津川の清水豊一さん(34)は、「普段することのない経験ができました。料理にトッピングできるのもおもしろかった」と話していた。

 同委員会では「参加者からアンケートも取っており、喜んでいただけた声が多かった。これを基に例えばバス会社とコラボするなどし、印南町に来ていただける体験型観光のメニューを開発していきたい」などと、手応えをつかんだ様子だった。

写真=かつお節削りを体験する参加者