高齢者の特殊詐欺被害を防ごうと、御坊署は、子どもたちが注意を呼びかける「ぼく、わたしからのメッセージ」を書き、祖父母や地域のお年寄りに渡してもらう取り組みを始めた。県内では初めて。犯罪手口を紹介する注意喚起に加え、高齢者の子どもや孫世代を含めた幅広い世代に対して、日常的に家族間で連絡を取り合うことを促し、より効果的な広報啓発につなげる。

 トップは御坊市の御坊小学校(弓倉正啓校長・児童339人)に協力を依頼。27日、生活安全刑事課の松本和晃警部補が1年3組を訪ね、児童24人に詐欺について「うそをついて人のお金や物をとること」と説明したうえで、「人のお金や物を取る悪い人がいて、君たちのおじいちゃんやおばあちゃんが狙われています。悪い人にお金をとられないようにお手紙を書いてください。そして、渡して電話の置いているところに張ってもらってください」とお願いした。

 子どもたちは真剣な表情で鉛筆を握り、詐欺の手口や警察の電話番号が書かれた用紙にメッセージを記入。祖父と祖母に宛てて書いた小河原芽愛ちゃん(7)は「しらないひとにだまされないでね」と添えていた。

 今後、日高地方教育長会に協力を要請。御坊署管内(みなべ町を除く日高地方)6市町の27小学校、約3000人に書いてもらう。

 昨年中の全国特殊詐欺認知件数は約1万6500件で被害総額は約364億円。県内では今年10月末までに39件、約6500万円の被害があり、御坊署管内は未発生だが、9月には未遂事件が起きている。

写真=メッセージを書く子どもと松本警部補(御坊小1年3組で)