中紀バスグループ(高垣太郎社長)は車いすの利用者にも安心してバス旅行を楽しんでもらおうと、最新型のリフト付きバスを導入した。同グループとしては約15年ぶり。県内の観光バスでは珍しく、先月末の導入後、すでに予約も入っており、高垣社長(55)は「安心して乗っていただける、人に優しいバスです。どんどん乗っていただき、社会貢献につながればと思います」と話している。

 中紀バスグループは由良町(本社)や有田市、和歌山市、大阪府、千葉県などに事業所があり、貸切バスや旅行などの事業を行っている。新しいバスは和歌山市井ノ口の和歌山営業所に導入した。

 同社によると、リフト付きバスは約15年前に初めて導入。客からの反応はよく、特に学校や保護者から「車いすを使っていても、友達と同じバスに乗って修学旅行に行ける」などと喜びの声が多く寄せられたという。今回はバスの耐用年数が15年程度であることから、新車両の導入を決めた。

 導入したバスは走行車線からはみ出した際に警報で注意を喚起する装置や運転手の姿勢や顔の向き、目の開き具合などをモニターカメラで常に確認。前方への注意不足を検知すると警報が鳴る「ドライバーモニター」などが搭載されており、安全性が高くなっている。車内表示は日本語の他、英語、中国語、韓国語に対応し、訪日外国人観光客(インバウンド)も利用しやすくなっている。高垣社長によると、来年の東京オリンピック・パラリンピックの期間中は首都圏で出場選手の移動に使われる予定という。

 リフトはリモコン操作で、バスの窓を開けて乗り降りする。車いすの利用を想定したシートは、通常のシートより前の席との間が広くなっているのも特長となっている。

 問い合わせは中紀バス㈱和歌山営業所℡073―477―5501。

写真=車いすの利用者も乗り降りしやすいリフト付きのバス