パソコンには日々、ソフトウェアの最新版への更新を促す通知など、いろんなメッセージが届く。それを実行すればウイルス対策が強化されたり、新しい機能が利用できるようになったりするが、面倒なので後回し…という人も多いのでは。
世の中はさまざまな法律によってルールが決められている。守らなければ身柄を拘束され、有罪となれば懲役刑や罰則を与えられる。目を覆いたくなる事件が続発するなか、この法律もPCのソフトのように、新しく開発されたり、機能の強化が図られる。
親がわが子に暴行、食事も与えず、死に至らしめる虐待事件があとを絶たない。親の体罰禁止を初めて明記した改正児童虐待対策関連法の成立を受け、国は体罰の範囲や考え方のガイドライン策定に向けた議論を開始した。
児童虐待の最大の難しさは、親が「しつけ」と称する暴力行為の認定であろう。はた目には明らかに父親が暴行していると思われるケースも、父親が「しつけだ」と主張し、子どもら家族がその父親を恐れて被害を訴えなければ、児童相談所も警察も権力行使に二の足を踏んでしまう。
そうした結果の悲惨な事件を教訓に、今回の法改正は親の体罰のガイドラインだけでなく、暴言の扱いや民法の親の懲戒権の見直し、児相同士や警察など関係機関との情報共有も検討課題に盛り込まれている。もちろん、児相の負担軽減、そのための市町村との連携も十分な議論が必要である。
自分を守ってくれるはずの親、もしくは親の交際相手から虐待を受け、亡くなった子どもの数は2017年度、全国で65人。義憤に駆られ、対策を求める世論の波は大きい。声なき小さな命を守るため、この法律のバージョンアップは無視できない。(静)

