夏が過ぎ、秋が深まる季節がやってきました。実りの秋は、日本の食卓が豊かになるのに合わせて、まろやかな味わいとなったお酒の出荷が始まります。

 曽根酒店では、秋からますます旨くなる「ひやおろし」が登場しています。

 「ひやおろし」は、冬にしぼられた新酒が劣化しないよう春先に火入れ(加熱殺菌)し、暑い夏の間をひんやりとした蔵で眠ってすごし、秋の到来とともに目覚めるお酒です。通常のお酒は2度火入れをしてからボトルに詰めますが、熟成味をそのまま味わえるように2度目の火入れはせず出荷されます。

 ここで、ひやおろしの一部商品をご紹介。価格はすべて税別。

 ①高知県の亀泉(3300円)はバナナを思わせるフルーティーな香りとスッキリとした辛口。②千葉県の甲子(2800円)は、華やかなリンゴのような吟醸香とほどよい酸味で、まるみのあるやわらかな味わい。③長野県の大雪渓(2690円)は、爽やかな優しいマスカットのような香りで、スッキリとキレる後味。④秋田県の飛良泉(2980円)は、程よく熟成した大吟醸で、吟醸香と優しく上品な旨味にまろやかさが加わった極上の味。

 「ひやおろしは、瓶の中でもゆるやかに熟成していくため、季節の移ろいとともに深まる味わいが魅力です。秋の食材が旨味を増すほどに、日本酒も味わいを深めます。日本の食と酒が最高の状態で出会う季節の始まりです。ほかにもひやおろしを多数取りそろえていますので、お気軽にご来店ください」。

写真=これからますます旨くなるひやおろし