御坊市で7日、ご当地デザインのマンホールぶたをあしらったカード(マンホールカード)の配布がスタートし、午前中だけで県内外から20人を超える人が訪れる人気ぶりとなった。

 マンホールカードは国や関係団体でつくる下水道広報プラットホームが全国統一規格のコレクションカードとして発行。御坊市も下水道事業の理解促進を図るとともに、地域の振興につなげようと作った。同日、御坊市を含む61自治体、61種類が第10弾として新しく加わり、シリーズ累計は454自治体、539種類。全国にコレクターがおり、人気を集めている。

 御坊市のマンホールぶたは、中央に市の花木「ハマボウ」、上部に市の木「クロガネモチ」、下部に市の花「コギク」を描き、「花のまち御坊」をPRするデザイン。2007年から使用、設置されている。カードは名刺サイズの大きさで4000枚作製。表にふたの写真や位置座標、裏にはデザインの由来が入っている。

 御坊市の配布場所になっている塩屋町南塩屋の日高港新エネルギーパーク「EEパーク」では、午前10時の開館後すぐ、第1号となる下八川利英さん(77)=湯川町丸山=が訪れ、「集めているわけではないけど、息子が水道関係の仕事をしているので、もらっておこうかなと思って」とカードを手に笑顔。京阪神のまち歩き愛好家でつくる「近笑会」の一行も訪れ、80代の男性メンバーは「会の中ではやっていて、ウオーキングのイベントがてらもらったり、みんなで全国を回ったりしているんです」と話していた。

写真=カードを受け取る大阪の男性