みなべ町埴田、鹿島神社の奉納花火祭が1日、南部海岸で開催され、夜空を焦がす色とりどりの大輪約3000発に多くの家族連れやカップルが酔いしれた。

 江戸時代、宝永4年(1707年)と安政元年(1854年)の地震で大津波が打ち寄せたが、南部湾の鹿島から怪火が現れて津波を東西に分けたという。「鹿島の大明神が守ってくれた」と、毎年、感謝の気持ちを込めて花火祭を行っている。

 仕掛け花火や打ち上げ30連発など色や形もさまざまで、子どもたちは「いまのはハート(の形)やった」などと歓声を上げていた。鹿島神社周辺にはたくさんの夜店が並び、にぎわっていた。

写真=さまざまな大輪が夜空を彩った