少し前まで冷夏などと言われていたが、案の定、暑い夏がやってきた。御坊市の週間天気予報をみても連日、最高気温が33度と、真夏日が続くというので、外に出るのが嫌になる。部屋にいても、車にいてもエアコンは欠かせないものとなっている。

 三菱ビルテクノサービス株式会社がビジネスパーソン1000人を対象に行った「夏のオフィス環境に関する意識と実態調査」によると、エアコンの設定温度28度は、約6割が「暑い」という回答になった。28度設定については男性で約65%、女性で約48%が「暑い」か「やや暑い」と感じているとのこと。一時よく言われていた「エアコン28度」だが、いまとなっては根拠不明とも報じられることもあり、実際快適に仕事ができる温度ではなさそうだ。

 「ちょうど良い」と感じる温度は男性は27、26、25度で、最も多かったのは25度。一方で女性は、27度では「ちょうど良い」が最も多いのに対し、26、25度では「やや寒い」が「ちょうど良い」を少し上回り、男女では2度ほど快適に感じる温度が異なることがわかった。

 いずれにしても猛暑の影響でエアコンの使用頻度は確実に増えてきた。別のアンケート(ダイキン工業実施)だが、2009年まではエアコンを必需品とする人は半分を切っていたが、2019年には約9割が「なくてはならない」と答えている。

 仕事や勉強効率のためにエアコンは欠かせないが、かといって冷やし過ぎると体調不良(クーラー病)になる。とくに就寝中に冷え過ぎると、体中がだるくなる。熱中症にならないことが最優先だが、外気と5度以上差を開けないなど、適切な温度設定で、ことしも猛暑を乗り切ろう。(城)