美浜町の地方創生事業「日の岬・アメリカ村の再生とふるさと教育」の一環で、語り部ジュニア養成教室「Let’s KATARIBE」のメンバーら20人が8月1日から7日まで、使節団としてカナダを訪問し、現地の日系人らと交流する。25日には役場で出発式が行われ、参加する児童、生徒が籔内美和子町長に目標を語った。

 語り部ジュニア養成教室は、三尾地区の移民史をはじめ、県内の偉人、歴史などを学び、英語で外国人観光客のガイドができる、地域の歴史を語り継ぐ人材の育成を目的に、小学5年生から高校3年生までの15人が参加。昨年4月から毎週日曜、旧三尾小学校で学習を重ねてきた。

 出発式では、語り部ジュニアを代表して小串楓子さん(日高高2年・日高川町土生)が「カナダ研修は、英語力や三尾(の移民文化や歴史)の知識向上など、これまでの活動の集大成。現地の人と交流し、絆を深められるよう頑張ってきます」と意気込みを話した。籔内町長は「美浜町、和歌山県の代表としていろいろ学んできてほしい。この1週間、多くの人と出会い、素晴らしい体験が、将来きっと役立ちます。有意義な訪問にしてください」と激励。子どもたちが表敬訪問するリッチモンド市長への手紙とお土産のひな人形が、籔内町長から橋本行平君(桐蔭高3年・美浜町和田)に託された。

 使節団は、バンクーバーの県人会にインタビューをしたり、年に一度の日系人の祭り「パウエル祭り」では、美浜町や三尾の現在を手作りの動画で紹介し、移民の歴史などこれまで学んだことをプレゼンテーションしたりする。

 志賀佐和子さん(日高高2年・美浜町吉原)は「教科書には載っていないまちの歴史をたくさん学んできました。カナダでは実用的な英語に触れ、現地の人に学んだことを伝え、その場だけで終わらない交流に発展していければ」と話していた。

 小串さん、橋本君、志賀さん以外の使節団は次の皆さん。

 語り部ジュニア=黒谷未来(御坊小6年・御坊市)、林勇志(日高附属中2年・美浜町)、及川倖加(同3年・同)、田渕夏希(同・同)、岩﨑俊介(日高高1年・同)、岡本華奈(同・同)、佐藤寧々(藤岡北高1年・松洋中出身・群馬県)、祭本真由(日高高1年・御坊市)、瀬戸百花(同2年・同)、濱花音(同・同)、栗林愛結(和歌山信愛大1年・日高川町)▽引率者=柳本文弥(団長)、出石美佐、出石美波、向井忠晴、三尾雅信、田中敦之(美浜町役場)

写真=出発式で籔内町長㊧と語り部ジュニアら