人生100年時代と言われる中、歳を取ってもいかに健康で元気に過ごせるかが大きなテーマとなっているが、食生活の見直しや適度な運動など、個人によって求められることは違ってくる。例えば都会の一人暮らしの高齢者男性なら自炊が少なく、外食やコンビニ弁当などで食生活が偏るかもしれないし、田舎暮らしで高齢になっても農家を続けている人なら運動という面ではわりと足りているだろう。こういったことは地域ごとの生活環境でも、ある程度の特徴が出てくると思われる。
先日、印南町山口地区で行われた介護予防の出前座談会を取材した。町の説明によると、同地区の65歳以上は226人で、女性146人、男性80人。やっぱり女性の方が長生きである。高齢化率は38・5%、要介護認定率は11%。ちなみに町全体では高齢化率は35・4%、要介護認定率は16・6%。つまり山口地区は高齢者が比較的多いが、元気な人も多いことが分かる。また、同地区に多い病気は認知症で全体の36%。こういったデータを基に、保健師は食事の見直しなどを勧めていた。
町では各地区を巡回し、出前座談会として介護予防の話をしているそうで、各地区ごとの特徴をデータで示すのはいいことだと感心した。自分の地域の実情を把握して対策を打つことは、介護予防や元気な高齢者人生を過ごすには有効。細かく言えば個人個人に応じたアドバイスが必要なのだろうが、こういった座談会を通じて、高齢者が介護予防に関心を高め、自ら個別のアドバイスを求めるぐらい、健康に対する高い意識を持ってくれるかもしれない。ぜひ自分の地域で出前座談会が開かれる際にはご参加を。(吉)


