「出始めの為、値段が高くなっております。最盛期に比べると甘みが少なく、青臭い苦味があります。5月下旬頃から露地物に切り替わり、粒も大きく、甘みものってきます。お急ぎでなければ、ご購入をお待ちくださいませ」「9月末の台風の影響でレタスの相場が高騰しています。品質も良くないので、可能ならメニューを変更して、他の野菜のご利用をおすすめいたします」。繁盛している激安スーパーの野菜売り場に、こんな文章が掲載されているというのをテレビの情報番組で知った。「うまい」とか「お買い得」とか書いてどんどん商品を売りたいはずのスーパーだが、枝豆には「青臭い苦味」、レタスには「品質も良くない」と購買意欲をそぐような文面。「オネスト(正直)カード」と呼んでいるそうだが、その内容には正直驚いた。

 安かろう、悪かろうでは、長い間消費者に受け入れてもらえないと思う。いくら安くてもまずかったら、また購入しようとはならない。激安が売りとはいえ、商品に自信が持てない部分があるならきちんと情報を開示することで、客に納得してもらおうということであろう。最初から「青臭い苦味」と分かっていれば食べた後の文句も少なくなり、逆に売った店側へ信頼を寄せるようになる。

 先日の参院選は、まったく盛り上がらなかったと感じる。その原因の一つには、与野党とも議席を獲得したいだけで正直に課題や政策を国民に示せなかったというのも挙げられるのではないだろうか。せっかくの国政選挙、オネストカードのように国民が負担を強いられるような内容の議論ももっとあってしかるべきで、投票の判断材料が少なかったのは残念であった。(賀)