日高川町美山支所庁舎新築工事の起工式が17日、同町川原河の現地で行われ、行政や工事関係者ら約20人が安全を祈願した。老朽化などによる建て替えで、新庁舎は木造平屋建て(延床面積約340平方㍍)。建物には紀州材をふんだんに使用し、コンパクトで効率的な施設を建設する。今年度末までに完成させ、来年度からの供用開始を目指す。
旧庁舎は1979年に建設され、築40年が経過。鉄筋コンクリート3階建て(延べ床面積2239平方㍍)だったが、老朽化が進み耐震も十分でなく、「補強が必要」と診断されていた。昨年6月から旧庁舎の解体を開始し、ことし3月には更地となっていた。
新庁舎の廊下や柱などには紀州材を使用し、木のぬくもりを生かした空間づくりを目指す。特徴としては必要最小限の規模と機能とし、効率的な施設とする。2011年の水害では旧庁舎のフロアが10㌢水没したことを受け、新庁舎では旧庁舎よりフロアを35㌢高く設計した。庁舎にはこれまで通り、美山地域振興課と林業振興課を置く。建物の建築費用は約1億3000万円。施工は同町高津尾の㈱駒場工務店(駒場一仁代表取締役社長)、設計は和歌山市の㈱岡本設計(坂本暁史代表取締役社長)。今後はバスターミナルや駐車場なども建設する。
起工式は地元寒川神社の寒川歳子宮司が神事を執り行い、玉串を捧げるなど工事の安全を祈願。久留米啓史町長は「町村合併で支所の職員数が少なくなり、建物も古くなっていた。紀州材をふんだんに使った木造建築の庁舎は美山の地にふさわしい」とあいさつした。
写真=玉串を捧げる久留米町長


