印南町印南原滝ノ口の段々花畑園で16日、地元有志でつくる稲原さんぽ道の会(谷章資会長)があじさい祭りを催し、町内外の3歳から80代まで約60人が参加した。

 地元住民らが地域活性化を図ろうと、行政の補助金などに頼らない手作りイベントで、今年で3年目。おととしと昨年はいずれも地域活性化イベント、御坊日高博覧会(通称おんぱく)の参画イベントの一つだったが、今年はおんぱく日程(7月7日から)とアジサイの開花時期が合わないため、初の単独開催となった。

 参加者はJR稲原駅前に集合して、西約1・1㌔にある段々花畑園へ歩いて出発。道中の休憩所では御坊市御坊の尾﨑秀樹さんと同市薗の近田定子さんがマジックショーを披露し、大ウケだった。段々花畑園では、山の斜面を利用して植えられた青やピンク、白など満開のアジサイを楽しみながら歩いた。頂上の広場では持参した昼食を食べてのんびり。みんなで「青い山脈」をうたったあと、景品が当たるジャンケンゲームでも盛り上がった。

 2回目の参加となった日高町産湯の﨑繁一さん(71)と歌代子さん(68)の夫婦は「アジサイが満開で、とてもきれいです。地元住民の力でこういったイベントを開催するのはすごいですね」とにっこり。

 谷会長は「天気もよく過去最高の参加者数となりました。おんぱくからの〝独り立ち〟がうまくいったと思います」と話していた。

写真=段々花畑園のアジサイを見ながら歩く参加者