先日、串本町でグランドオープンするホテルのオープニングセレモニーと内覧会を取材した。
ホテルは、140年前に建てられた地元名士の立派な邸宅を客室やレストランなどに改修した「古民家ホテル」。現在の2棟からスタートし、今後地区内の空き家の古民家を20棟、30棟と客室に再生させ、町に明かりを増やす壮大なプロジェクトが計画されている。日本家屋の趣を残しながら、大きなジャグジーや露天風呂付きの部屋など贅沢な客室になっていて、聞けば、最初の2棟の改装費だけですでに1億円を超えており、まだ増額する見込みとのこと。見た目はきれいに保存されていても、いざ工事を始めてみると、予想以上に傷んでいて修復箇所が増え、当初予算を大幅に超えるのもリフォームにはよくある話。1億円があれば新築でどれほどのものができるだろうか。今後の利益を見込んでいるにしても、そこまでの費用をかけ、古民家を後世に残し活用する意義と建物自体や町を思う関係者の熱意を感じた。
規模は違えど筆者も古い自宅を自分なりに快適な空間にと、リフォームの真似事を暇さえあればやっている。お金はそれほどかかっていないが、素人仕事でかかる時間と労力が想像以上。服にしてもデザインが古くなり着なくなったが捨てられず、小物や子ども服に作り替えようと沢山とってあるが、追加でそろえる手芸材料やかかる労力を思うと、プチプラ(プチプライス、安くて良い品)アイテムが出回るこのご時世に「何をやってんだか」と思うことがある。
個人的には好きで楽しくやっていることに満足しているが、昔からあるもの、長く使っているものを大切に使い続けることは難しいと改めて思う。(陽)

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