日本郵便㈱と県が共催した「わかやま観光物産展」が1、2の2日間、東京都千代田区のJPタワー・KITTEで開催された。県内23店舗の逸品を集めた物産店は大人気で、中でもみなべ町が誇る南高梅の梅干し、御坊の金山寺みそ、印南町特産のミニトマト赤糖房など日高地方の特産が好評。初のイベントは和歌山の魅力をPRする絶好の機会となった。

 日本郵便は地方創生に取り組んでおり、地域の魅力を広く発信することで地域活性化につなげようと初めての試み。県の協力を得て共催で開催した。

 会場の1階は、23店がずらりとブースを設け、人だかりができる人気ぶり。日高地方からは、梅干し業界で初めてはちみつ入り梅干しを開発した㈱梅一番井口(みなべ町)が紀州南高梅はちみつ入り梅干し「黄金漬」、創業以来70年以上にわたり梅の里でこだわりの梅製品を作り続けている㈱梅翁園(みなべ町)が「どでか梅」、創業明治39年、伝統の手法を守り変わらぬ昔づくりを続けている㈱やまだ(御坊市)が「昔造り紀州金山寺味噌」などを出品。県農は赤糖房を販売し、いずれも多くの客でにぎわった。

 いまが収穫真っただ中の南高梅を使った梅シロップづくりの無料ワークショップも好評で、梅酒ソムリエによる本格梅酒の楽しみ方講座、きのくにフレンズのフォトセッション、わかやま観光PRクイズなど楽しい催しも盛り上がり、県インスタグラムイメージガールの本谷紗己さんも来場して各ブースを回って来場者とふれあうなど、観光PRに一役買った。

 物産展を企画運営した日本郵便プロジェクトチームに加わったみなべ町の郵便局長は、「郵便局が地域創生に一役買えた。来年からも続けていければ」と話した。

写真=多くの人でにぎわった観光物産展