身近な観光資源を学ぶ日高広域観光振興協議会主催の「観光ゼミナール」が1日、由良町の大引漁港周辺で開かれ、日高地方の小学生と保護者の21組が地引網や魚さばきを体験した。

 地元の漁師の協力で、地引網はこの日の早朝に仕掛けた。参加者が力を合わせて引き上げると、アジ、サバ、タコ、タイ、イワシなどで大漁。「すごい、いっぱい入っている」などと歓声が上がった。子どもたちは魚を手で持ったり、観察したりし、海の生き物に触れていた。

 このあと、捕まえた魚を包丁で三枚におろすなどして調理方法も学習。藤田小学校1年の松山穂乃海さんは「生きた大きな魚を手で持ったのは初めて。ヌルヌルしていたけど、とても楽しかった」と喜んでいた。

 ゼミナールは先月11日に開講し、今回は3限目。日高地方の1市6町で開催され、今年度に計7回が行われる。

写真=アジやサバで大漁となった地引き網