日本を訪れる外国人観光客が右肩上がりに増えており、昨年は3000万人を突破した。一時の爆買いは落ち着いたようだが、日本への関心の高まりやアジア諸国の経済的発展などで今後も伸びていくとみられている。しかも人気だった東京、名古屋、大阪、京都などのゴールデンルート以外に、コアな日本を体感できる地方の観光地なども注目を集めており、和歌山県も誘客に力。当地方では日高町もベトナムからの呼び込みに取り組み、一定の成果を上げている。

 そんな中、課題となるのは飲食店や量販店、観光施設、旅館・民宿などの受け入れ態勢。いかにおもてなしをして、再び訪れてもらうかだが、問題となるのは言葉の壁。とりあえず英語がしゃべれればだいたいは通じると思うが、しゃべれるようになるにはなかなか大変。そこで便利なアプリがあるのを知った。

 VoiceTra(ボイストラ)と呼ばれるスマートフォン用の多言語音声翻訳アプリで、NICT(国立研究開発法人情報通信研究機構)が開発。例えば日本語でしゃべると、機械の声で英語に翻訳した内容をしゃべってくれる。モードを選択し、逆に英語を日本語に翻訳することも可能。日本語、英語のほか、韓国、タイ、フランス、インドネシア、ベトナムなど27言語に対応。筆者も使ってみたが、なかなか翻訳の精度が高く、突然の外国人訪問にもこれがあれば十分対応できそう。ちなみにその性能でもまだ実証実験の段階で、2020年の東京オリンピックまでにさらに研究、改良していく予定。筆者は外国語大学卒だが、こんなアプリがあればもはや外国語の勉強をする必要もなくなりそうである。(吉)