みなべ町で先月、未舗装の山道などを走る「梅の里トレイルラン」がことし初めて開催された。コースは15㌔と32㌔。もちろんアップダウンは急で、足には相当負担がかかるだろう。平坦な道でも、この距離を完走するには日頃からの訓練が必要だ。大会には全国各地から216人が出場し、楽しみながら健脚を競った。

 過酷なコースだが、開会式で参加者を見渡すと30歳~50歳代が多く、体力的に充実している20歳代の若者は意外と少ない。事務局によると、エントリーの中では72歳の男性が最年長だったという。

 大会に参加した大阪府貝塚市の男性(57)は30歳ぐらいから趣味でジョギングを始めたそうだ。その後いろんな大会に出場し、今回のトレイルラン以外にも富士山周辺の170㌔を走るウルトラトレイルランにも出場経験があるという。他の人にも話を聞いてみたが、学生時代に陸上をバリバリしていたという人は少ない。大半の人が「始めたきっかけは趣味や健康づくり」だった。

 野球やサッカーなどのスポーツは技術が必要で、練習しなければすぐにはできない。しかし走ることなら、タイムや距離を別にすると、健康であれば誰にだってできる。トレイルランは山道などが盛り込まれた過酷なコースだが、ジョギングだと平坦で短いコースもある。その気になれば挑戦しやすいスポーツだ。

 3月に入って気温も日増しに温かくなり、行動しやすい時期。無理せずに何かできることから始めてみてはどうだろう。それが楽しくて継続できれば、やがては想像もできないほどレベルアップしている自分がいるかもしれない。(雄)