県内の熊野牛生産者らでつくる熊野牛産地化推進協議会主催の本年度子牛共進会が19日に田辺市の子牛市場で開かれ、御坊市名田町楠井、阪口牧場(阪口義弘代表)の2代目阪口弘さん(40)と妻砂智さん(35)が育てた「みるく号」が、雌牛の部で最優秀賞を受賞した。去勢の部でも「諒大号」が2位となる優秀賞二席に選ばれ、ダブルでの好成績に「めっちゃうれしい」と喜んでいる。
生産農家が飼育管理技術を競うコンテストで、生産技術の向上や熊野牛のブランド力アップを図ろうと毎年開かれている。
雌牛の部に10頭、去勢の部に20頭が出品され、体高や体長、胸囲の肉付き、体のバランス、毛の質などを総合的に評価し、両部とも最優秀賞、優秀賞二席、優秀賞三席を選んだ。
みるく号は生後280日で、体重305㌔。一般的に雌牛の体重は日数×0・9㌔で発育良好とされるなか、非常に生育がよく、「高さ、肩つき、体長、ボリュームのバランスが抜群で、草をしっかり食べて第一胃が発達しているように見える」と絶賛された。みるく号は母牛として今後、良質の子どもを産んでくれると期待されている。
諒大号は生後276日で体重325㌔。「体積感があって、体長、ボリュームもよく、今後も大きくなると推測される」と評価された。
JA職員の弘さんが仕事をしている間は、砂智さんが飼育を担当。1頭ずつ食べる量を把握し、草の大きさを変えて食べやすいように工夫するなど愛情を注いで育てていることが結果につながった。弘さんは「妻が1頭ずつの体調管理をしっかりしてくれている。結婚前は1度しか入賞できなかったですが、結婚後は5年のうち4年入賞し、最優秀賞も2度目。妻のおかげですね」とねぎらい、「今度はダブルで最優秀賞を取れるように頑張りたい」とやる気満々。砂智さんは「1年間、ここを目指して頑張ってきて、ダブルで賞を取れてめっちゃうれしい。熊野牛をアピールしていこうと生産農家同士で勉強しながら取り組んでいる成果が出せました。まだまだ改善すべきことがあるので、勉強しながらもっと技術を高めていきたい」とますます意欲を見せる。
写真=雌牛の部最優秀のみるく号と阪口さん夫婦


