警察庁の「命の大切さを学ぶ教室」作文コンクールで、大成中学校2年生の原季句さんが、上位4番目となる警察庁長官官房審議官賞を受賞した。

 犯罪被害者や遺族が中高生に自らの経験を語る「命の大切さを学ぶ教室」を受けての感想文。今回は中学生の部に3万96点の応募があり、国家公安委員会委員長賞1点、文部科学大臣賞1点、警察庁長官賞3点、警察庁長官官房審議官賞5点、犯罪被害者支援室長賞44点を選んだ。

 大成中では昨年7月に教室が開かれ、18歳の長男を交通事故で失った児島早苗さん(奈良県)が講演。「交通事故はある日突然やってくる」と訴えた。

 原さんは遠くにいて連絡を取っていない家族がいるが、「それは生きているのが当たり前と思っているから」と気づかされ、「もっと家族や周りにいる人との時間を大切にし、いままでより少し優しい気持ちでかかわっていきたい」と締めくくった。