御坊市の藤田、野口、名田の3小学校に31日、京都市を拠点に活動する京都フィルハーモニー室内合奏団の6人が訪れ、参加型プログラムのクラシックコンサートを行った。

 午前中は藤田、午後は野口、名田で行われた。名田小では体育館に全校児童と名田幼稚園の年長園児、地域住民も集まり、ヴァイオリン、チェロ、オーボエ、ファゴット、フルート、歌声の音色を楽しんだ。各楽器の紹介も兼ねて「白鳥の湖」「大きな古時計」「キラキラ星」など6曲を演奏したあと、6年生の西田侑扇(ゆうぜん)君と梅田咲羽(さわ)さんがヴァイオリン演奏にチャレンジ。「おもちゃのチャチャチャ」の2つのパートを即興で覚え、合奏団と一緒に演奏した。2人は「難しかったけど楽しかった」と話していた。

 最後は校歌、「さんぽ」、アンコールに星野源の「ドラえもん」を演奏に合わせて合唱、楽しい時間を過ごした。芝田蒼空(そうあ)君(6年)は「生の楽器演奏や歌が聞けてうれしかった」と話していた。

 京都フィルハーモニーはクラシック公演のほか、伝統芸能とのコラボレーションなど異文化との共演も積極的に行う傍ら、創立以来、学校音楽鑑賞会を続けており、これまでに延べ3000校以上に音楽を届けている。

写真=ヴァイオリン演奏にチャレンジ(名田小で)