田辺市龍神村、龍神森林組合(真砂佳明組合長)の木材初市が9日に事務所近くの共販所で行われ、1立方㍍当たりの平均単価1万4799円で取り引きさた。昨年の初市の価格1万5229円と比べ430円安で、ほぼ同じだった。

 大半がスギとヒノキ。スギの平均単価は1万3400円(昨年1万4000円)、ヒノキは1万6300円(同1万6100円)だった。全部で1781立方㍍が市にかけられ、2630万円の売り上げとなった。関係者は「10月からアップする消費税の駆け込み需要はあまり影響していないようだ。逆に10月以降の反動が心配」という声も聞かれた。

 同組合は1972年に開設され、80年代ごろは1立方㍍当たりの平均価格は7万円を超えていたが、輸入材の増加などで近年は低迷。2012年のユーロ危機には輸入材が安値となった影響で、同年7月の市で1万円を割ったこともあった。

写真=共販所で行われた初市