新しい年が始まった。読者の皆さんも何かしらことしの目標を立てたのではないだろうか。初詣に出かけた人も多いと思うが、「ことしも健康でありますように」「仕事がうまくいきますように」志望校に合格しますように」と祈願するのもある意味目標と言えるだろう。しかし、いくら神頼みをしても、自分自身がそれに対して努力しなければ、神様からの後押しも得られないかもしれない。
「一年の計は元旦にあり」ということわざがある。毛利元就が「一日の計は朝にあり、一月の計は朔(ついたち)にあり、一年の計は春にあり」と言ったことが由来になったという説もある。朔とは月初めの日ということ。物事が始まるに当たっては最初にきちんとした計画を立てることが大切だということだ。
ちょっと話は変わるが、1968年のメキシコマラソン男子マラソンで銀メダルを獲得した君原健二という選手がいた。戦後の日本男子マラソン第1次黄金時代に活躍したランナーだ。フルマラソンに54回出場し、途中棄権は1度もなかった。しかし、君原さんもレース途中に苦しくなってやめたくなる時があるそうだ。そんな時は「あの街角まで、あの電柱まで、あと100㍍だけ走ろう」と自分に言い聞かせながら走ったという。その積み重ねで最終的に42・195㌔を完走することにつながる。
ことし立てた1年の目標を達成することが難しくなることもあるだろう。そんな時は君原さんのように「きょうだけ頑張ろう」「この一瞬だけでも乗り越えよう」という気持ちが大切だ。それが最終的には目標の達成につながり、充実した1年を過ごすことになるのではないか。(雄)


