大手菓子メーカーのカルビー㈱(本社・東京)は、来年1月7日からみなべ町特産の南高梅を使った「ポテトチップスクリスプ梅しお味」を全国発売する。県の働きかけで実現し、筒状の容器には「紀州産南高梅」などの表示もある。関係者は「ポテトチップスは誰もが知っている人気商品。PR効果は大きい」と話している。

 県は和歌山産ブランドの向上や県産食材の消費拡大を目的とし、食品メーカーへの県産産品の採用に向けて取り組んでいる。今回の商品もその一環で発売されることになった。

 約1年間かけて開発し、梅肉パウダーの中に県内産南高梅を90%使用した。「クリスプ」は通常のポテトチップスよりも厚めで、パリッとした食感が特徴。絶妙な甘味と酸味のバランス、甘酸っぱい上品な香りを味わうことができ、食べ飽きない味に仕上がったという。パッケージには「紀州産南高梅」の文字のほか、「おいしい健康わかやま」のロゴなども書かれている。販売はコンビニで1月7日から、量販店で同月14日から。いずれも4月ごろまでとしている。容量は115㌘で、価格は250円前後。県食品流通課は「特産の南高梅のPRにつながる。今後も食品メーカーとコラボした商品を促進し、県産品の素晴らしさを発信していきたい」と話している。ことし4月にも同社から、南高梅を使った袋入りタイプの「ポテトチップスはちみつ南高梅味」を期間限定で発売した。

写真=全国販売されることになったポテトチップスクリスプ梅しお味