先日、由良町観光協会の重山ハイキングを取材した。先に別の取材をしていたため、スタート地点から同行することができず、15分ほど遅れて追いかける形に。重山に登るのは初めてで道も分からなかったが、周辺住民に登山口を聞いて入山。小路は付いているが、結構な急勾配のところがあり、「追い付かなければ」と歩くペースを上げているせいもあって息がぜーぜー、足も上がらない。日頃の運動不足を痛感しながら、やっとハイキング一行の後ろ姿が見えたときはホッと一安心。しばらく歩くと開けた岩場に到着し、そこから見下ろす大パノラマの絶景には、疲れも吹き飛ぶ思いだった。
重山は由良湾の北側に位置し、海抜262・5㍍で「由良富士」とも呼ばれる。今回登った神谷側からは約1時間あれば山頂に到着。山頂には史跡の重山観音(白雲山海宝寺)がある。昔はもっと山麓にあり、平安時代に慈覚大師が嵐に遭い、しばらくとどまって建てた寺とされる。また、山頂から糸谷側へ少し下山すれば、里方面も眺望できる。
運動不足の筆者のような人には少々きついコースだが、美しい景色や大自然が満喫できること、健康増進にもなることなどを考えれば、なかなかいいハイキングコースと言える。しかも、今回は参加者が格安でクエ料理を楽しめる特典もあった。あえて言うなら、山道の石ころや邪魔な草木の伐採など、安全面を考えてそれなりの整備がされていた方がいいと思うが、本格的な観光プランとして商品化するのもいいかもしれない。由良町には白崎はじめ戸津井鍾乳洞、興国寺など多彩な観光資源もあり、今後さらなる発展の可能性を感じる。(吉)


