新年の準備をする日とされる「事始め」の13日朝、御坊市の小竹八幡神社(小竹伸和宮司)で恒例の大絵馬奉納が行われた。

 氏子の木村洪平さん(54)=御坊市薗=が大叔父の故山中襄(のぼる)さん、父の故木村靖夫(のぶお)さんから引き継いで毎年奉納しており、今回で18枚目の大絵馬。工作を担当した塩﨑建築代表の塩﨑弘直さん(56)、息子の真登さん(26)も参加し、小竹宮司の祈祷を受けたあと取り付けた。イノシシの父子が新芽の青く生えた大地をゆったりと歩む構図。父イノシシは濃い色の毛並みに牙を生やしてずっしりと重みを感じさせ、しま模様も鮮やかな2匹の「瓜坊」がそばに寄り添って歩いている。

 木村さんは「家内安全、世界の平和を願って描きました。2018年の『今年の漢字』は『災』でしたが、来年は災害などのない平和な1年になるよう祈っています」と話している。

写真=大絵馬を奉納した木村さん㊨と塩﨑さん