全国の中学生・高校生から作品を募る第8回大阪成蹊全国アート&デザインコンペティション(大阪成蹊学園主催)の高校生部門で、紀央館3年の山本妃奈さんの作品「個性の尊重」が最高の大阪成蹊芸術大賞に選ばれた。応募総数1105点の中から選出され、昨年の金賞(上位4番目)に続く快挙となった。

 高校生の部にはグラフィックデザインやマンガ、美術の応募があり、大賞1点、準大賞1点、毎日新聞社賞1点、金賞5点、銀賞20点などが選ばれた。

 山本さんの作品は画像編集ソフトで色味を変えたカボチャの写真を、F50号(116×91㌢)のキャンバスに油絵の具で描いた。カボチャはオレンジや青、ピンクなどさまざまな色があり、奥行きなどに注意しながら、半年以上かけて丁寧に仕上げた。形や色がさまざまなカボチャを人に見立て、「個性の尊重」とタイトルをつけた。

 講評では「絵画的かつグラフィック的、写実的でもあり圧倒的な存在感。色彩感覚や立体感を出す筆使いに個性を感じた」と絶賛。山本さんは「自信がなかったのでびっくりしました。とってもうれしいです」と笑顔で話している。

写真=山本さんの作品 「個性の尊重」