日高地方最大の秋祭り、御坊市の小竹八幡神社秋季祭礼「御坊祭」が5日、本祭りを迎え、大勢の見物人の中で力強い幟差しや四ツ太鼓が勇壮に練り、活気に包まれた。

 台風25号の影響もなく祭り日和に恵まれ、太鼓や笛の音色、若衆のかけ声、笑顔で見守る見物人で神社周辺は熱気があふれ、「人を見たけりゃ御坊祭」にふさわしいにぎわいとなった。

 午前8時40分にお渡り出発。浜ノ瀬の御旅所で戯瓢(けほん)踊りなどを奉納した。宮入りは午後3時、中組からスタート。各組とも幟差し、境内で獅子舞奉納、鳥居前では四ツ太鼓が練り、高々と持ち上げて「サイテクリョー」を披露し=写真=、見物人を魅了した。夜になるにつれて見物人はますます増え、身動きがとれないほどの人だかり。幟や屋台が境内から出ると、「来年の~、来年の~、な~ごりな~ごり惜~しやな」と声を張り上げ、最後まで盛り上がっていた。各組ともスムーズで、予定通りの終了時間となった。