御坊市のファミリーサポートセンター「そらまめサポート」は、昨年10月のオープンからちょうど1年が経過し、利用状況をまとめた。利用会員は131人が登録しており、当初の目標だった1年で100人を見事に突破。地域の子育て支援の拠点として定着している。本年度からは日高町、日高川町も事業に参画しており、今後は広域の子育てサポートの中心的存在として利用が一層増えそうだ。

 ファミサポは、御坊小学校北校舎1階に事務所があり、保育園や習い事の送迎、急な発熱時の病院への送迎など利用会員のニーズにスタッフ会員が応える制度。そらまめサポートではオープン当初から利用会員とスタッフ会員合わせて100人を目標にしていたが、利用会員だけで目標を達成。スタッフ会員は50人、両方に登録している会員10人で、合計の登録者は目標のほぼ2倍となる191人となった。

 利用件数は昨年10月10日のオープンから9月25日現在で326件。最も多かった月は昨年12月の63件で、次いでことし4月の44件。夏休みの8月は14件と少なかったが、平均的に20~30件の利用があり、着実に地域に浸透していることをうかがわせている。

 サポートの内容は未就園児の預かりが158件と最も多く、ほか保育施設までの送迎45件、習い事の送迎30件、保育施設の保育終了後の預かり26件。ほかにも休日の預かり、買い物に出かける間の預かり、出産時のきょうだいの預かりなど。「台風の停電で保育園が臨時休園になったため子どもを預かってほしい」「子どもが発熱したので保育園に迎えに行ってほしい」など緊急のニーズにも対応している点が利用者増の要因の一つとなっている。件数には含まれないが、サポートセンター隣に開設している保育ルームの利用も増えており、子育て世代の交流の場としても活用されている。

 そらまめサポートでは「すべてのニーズに応えられるよう、スタッフ会員をもっと増やしていきたい。参画いただいた日高町と日高川町の利用会員がまだ少ないので、子育て包括支援センターと連携してもっと増やしていきたい。利用する、しないに関わらず、いざという時のお守りとして気軽に登録しておいてください」と呼びかけている。

 利用は地域を問わず、詳しい問い合わせは同サポート℡0738―20―9012。

写真=子育て世代の交流の場にもなっている保育ルーム