それにしてもことしは当初予想されていた通りの台風の当たり年となってしまった。今月4日に日高地方を直撃した台風21号の暴風と停電は大きな爪痕を残したまま。屋根瓦などが飛ばされ、ブルーシートで応急処置している家屋がまだたくさんある中、今度は台風24号の接近が予想されている。西日本では7月の豪雨で大きな被害が出た広島や岡山を中心とした被災地の復旧復興はいまだ半ば。そこへ勢力の強い台風が再び日本列島を縦断しようとしている。どうか大きな被害が出ないように祈るばかり。
勢力の強さ、進路が21号台風と似ていることもあり、ライフラインの寸断に備える住民が多い。水などは品薄状態で、先の停電以降、カセットコンロや携帯電話のポータブル充電器を買い備える人が多くなったという。人は何事も経験してみて初めて何が不足し、何を備えておかなければならないかを学ぶ。普段から何気なく頭に思い描いていても、経験してやっと行動に移せるようになるのが人の心理だろうか。
先日、御坊市で和歌山大、和高専、大阪市立大学の学生と市がタイアップして防災など3部会に分かれて地内町周辺を歩き、防災意識高に向けたアイデアが発表された。面白いと思ったのは、防災とリサイクルをミックスした「ボウサイクル」という考え方。不要になった日用品やおもちゃなどを避難訓練の時に持ち寄って、物々交換する。「防災キャンプ」も非常食クッキングや、家族一緒にテントで一夜を過ごすイベントのような訓練。訓練等に楽しみがあれば参加率はぐっと上がるだろう。経験者が増えれば、行動に移せる人が増えることにつながる。各市町で取り組んでほしい事業だと感じた。(片)


