日高川町の山野小学校(倉昌宏校長)で19日、文化庁の「文化芸術による子供の育成事業」の巡回公演が行われ、同校と江川小学校の児童が狂言と能を鑑賞した。

 大阪の山本能楽堂から役者らが来校。狂言「柿山伏」は、木に登って柿を盗み食いする山伏をこらしめようと、持ち主が「木に登っているのはサルだ」「カラスだ」と言ってものまねをさせる物語。役者らのコミカルな動きや楽しいしゃべり方に子どもたちは大爆笑。笑顔いっぱいに楽しみながら日本の伝統芸能を学んでいた。

 能の演目では役者に加え、はやしや謡もある本格的な舞台が披露されたほか、謡の体験などもあった。

写真=楽しい狂言に見入る児童