美浜町商工会館で24日、2019年10月の消費税率10%への引き上げと軽減税率導入に向けた事前準備と実務対策のセミナーが開かれ、町内外から12人が参加した。

 町商工会と県商工会連合会が消費税軽減税率対応窓口相談等事業として開催。河合中小企業診断士・社会保険労務士事務所代表の河合正尚さんが講師を務め、「軽減税率導入に向けた事前準備と実務対策」をテーマに、軽減税率の対象品目や税額計算の方法、売り上げ・仕入れ税額の計算の特例などを分かりやすく解説した。

 軽減税率制度の概要としては、標準税率10%に対して税率が8%となることをはじめ、軽減対象品目は酒類・外食を除く飲食料品、週2回以上発行の新聞(定期購読契約分)と説明。「テークアウトと宅配は軽減税率の対象で、テークアウトと言いながら店内飲食の場合はレジの時点で判断すればよい」などとのアドバイスも送った。

 コンビニやファストフード店の持ち帰り、ピザの宅配、学校給食などが軽減税率の対象とされることなど、具体例も紹介。参加者はメモを取るなど熱心に聴き入っていた。

写真=軽減税率について説明する河合さん