23日夜から24日未明にかけて西日本を縦断した台風20号の影響で、和歌山県内は激しい雨と風に見舞われ、美浜町の女性が自宅玄関付近で風にあおられて転倒するなど、県全体で3人がけがをした。日高地方はほぼ全域で停電が発生、印南町では台風が過ぎ去った24日昼になっても復旧しない地域もあり、店舗の営業や工事現場の作業に支障が出た。

 今回の台風の通過で日高地方は雨よりも風の影響が大きく、御坊市では住宅の外壁や店舗の看板が飛ばされる被害があり、市内のほぼ全域で停電が発生した。

 日高川は上流の龍神村、美山地域で大雨となり、その影響で下流の御坊市藤田町の日高川ふれあい水辺公園藤井側グラウンドが浸水したが、市内の道路の冠水や住宅の浸水被害はなかった。

 美浜町も道路の冠水等はなかったが、24日午前0時20分ごろ、和田に住む71歳の女性が玄関ドアを開けようとした際、強風にあおられ転倒。頭や腰を打って救急車で病院へ搬送されたが、けがは軽いとみられている。

 日高川町早藤では、県道沿いの施設のトタン屋根が風で飛んで電柱に当たり、電柱が道路をふさぐ形で傾いたため、県道が全面通行止めとなった。また、印南町山口では、阪和道印南IC近くの4車線化工事現場で、設置していた高さ約9㍍の作業員の昇降用設備が風にあおられ傾いた。阪和道と県道が交差する部分で、県道に面して設置していた足場が約90度ねじれ、電柱を支えていた柱に倒れかかった。

 住民避難は日高地方7市町合わせて191人。内訳は御坊市と美浜町が20人、日高町が11人、由良町が8人、印南町が3人、みなべ町が11人で、日高川町は椿山ダムの放流量増の関係から118人となった。

 このほか、日高地方はほぼ全市町で停電が発生。印南町印南の浜地区では23日午後8時ごろに停電となり、数回ついたり消えたりしたあと、24日正午になっても復旧していない。

写真=日高川町早藤では県道沿いの電柱が倒壊