近畿中学校総体の陸上競技が大阪府吹田市の万博記念競技場で行われ、男子共通砲丸投げで南部中学校3年の小林聖君が和歌山県中学記録を更新する15㍍01を出して優勝を飾った。19~21日に岡山県シティライトスタジアムで開催される全日本中学校陸上競技選手権大会にも出場。小林君は「16㍍台を出して優勝を狙う」と意気込んでいる。

 近畿大会の男子共通砲丸投げには2府4県から予選を勝ち抜いた18人が出場。予選と決勝でぞれぞれ3投ずつ投げて争った。小林君は予選で14・90㍍を出してトップ通過。決勝でも1投目に14・49㍍、2投目は14・94㍍と記録を伸ばした。渾身の力を振り絞って投げた最終の3投目では、5㌔の砲丸がきれいな弧を描き、自己ベストも県中学記録も更新する15㍍01をマーク。2位の京都の選手に20㌢の差を付けて優勝を飾った。

 小林君は「練習の時から15㍍台は出ていた。大会でも調子がよく、考えていたイメージ通りにできたことが勝因」と振り返った。

 全日本中学校陸上競技選手権大会には、6月30日と7月1日に紀三井寺公園で開かれた中学校通信陸上和歌山大会で標準記録を突破して出場を決めており、「全国には昨年も出場したが、予選で敗退した。ことしは中学生最後。16㍍台に乗せて優勝したい」と力強く抱負を話した。顧問の眞砂貴紀教諭(30)は「3年生になってかなり記録を伸ばしてきた。全国でも優勝できるように頑張ってもらいたい」と期待している。

 小林君は昨年10月に神奈川県で開催された第48回ジュニアオリンピック陸上競技大会に出場し、全国優勝したこともある。

 近畿大会ではこのほか、日高地方から女子共通円盤投げで湯川中学校の阪本海月華さんが6位に入った。

写真=「全国優勝を狙う」と小林君