御坊市の「中学生まちづくり派遣事業」で、同市内の中学生15人が2、3の2日間、滋賀県近江八幡市を訪問し、現地の語り部とまちなみを散策。御坊と近江八幡の魅力を比較しながら御坊の魅力発信を発表する機会があり、「堅田遺跡をVR(バーチャル・リアリティ)で再現」などユニークなアイデアが出された。

 御坊の未来を担う中学生が他市のまちづくりを見聞し、自分たちの住むまちの魅力や課題を見つけて将来のまちづくりについて考えるきっかけにしようと3年目の取り組み。

 参加者は近江八幡市職員や現地の語り部から、近江商人や古い商家が建つまちなみについて説明を受けた。安土城跡では、CGで再現された城郭がスクリーンに映し出されるVRを体験した。

 御坊寺内町を散策した事前学習と、近江八幡での勉強を踏まえ、最後に3班に分かれて「御坊の魅力の発信を考える」ワークショップを開催。「堅田遺跡や亀山城を、VRを活用して再現」「近江八幡の町並みがすごくきれいだったので、御坊寺内町もきれいに観光客を出迎えたい」「名田中から美しい朝日を見て、寺内町を散策、花火大会」などオリジナルの観光プラン等の発表もあった。

 参加者は「近江八幡の人がすごく温かかったので印象に残った」「食べ物がすごくおいしかった」などの声が聞かれた。

写真=語り部の案内でまちなみを散策する中学生