美浜町和田の浄土宗済広寺(増田秀穂住職)で新しい本堂が完成し、28日、阿弥陀仏本尊の遷座式が行われた。

 新築委員や工事関係者ら約40人が出席。法要があり、参加者が焼香した。遷座式は完成披露も兼ねており、増田住職が「ご苦労いただいた新築委員や工事関係、檀信徒の皆さんのおかげで立派な本堂ができました。きょう阿弥陀さまに戻っていただき、これからお盆を迎えますが、お参りされる方に喜んでいただけると思います」とあいさつ。新築委員会の狩谷実男委員長も「本当に皆さんのおかげです。昨年2月の解体から約1年半。ほっとしています。新しくなったお寺は仏事だけでなく、地域や檀家らのお付き合いが深まる場にしていきたく、今後ともよろしくお願いします」と述べた。

 古い本堂は、いまから175年前の天保14年(1843)に上棟したとの記録が残っている。老朽化が進んでいたことから、檀家の間で建て替えの話が持ち上がり、新築委員会を組織して計画を進めてきた。旧本堂の解体は和田の㈲塩﨑工務店(塩﨑祐司代表)、新本堂の設計は和田の㈲北田設計(北田忠史代表)、施工は㈱駒場工務店(日高川町高津尾、駒場一仁代表)。工事は昨年3月に地鎮式、10月に上棟式があり、遷座式前日の27日に引き渡しを受けた。11月4日に落慶式を予定している。

写真=新しい本堂で法要