第100回全国高校野球選手権記念和歌山大会。1982年の南部以来、36年ぶりの優勝、夏の甲子園出場を目指した本紙エリア勢は準々決勝で7校全て敗退となり、少し短い夏となってしまった。選抜準優勝の智弁和歌山、春季県予選準優勝の市和歌山らの壁は厚く、またしても打ち破ることができなかった。
7校のうち南部、和歌山高専、紀央館が初戦敗退だったが、南部は2年生中心のメンバー構成ながら相手に引けを取らない打力を見せた。和歌山高専は自慢の打力こそ発揮できなかったが、1、2年生投手の力投が光り、新チームに期待を持たせる内容。昨年準優勝でことしこそ甲子園と燃えていた紀央館は不本意な結果に終わったと思うが、それでも最後まで粘り強く戦っていた。1勝した南部龍神は投手を中心に堅実にプレーし、2回戦もあと一歩の健闘。昨秋の県予選準優勝校の日高中津は市和歌山に敗れたが、実力拮抗の好ゲームを展開。中盤の勝ち越し機に一本出ていれば試合展開も大きく変わっていただろう。日高と和歌山南陵は8強入り。日高は一冬越えての成長著しく、特に打撃で練習の成果を出せていたのではないか。南陵は1期生の3年生が大活躍。主将を先頭に攻守にまとまり、チームの歴史に新たな1㌻を刻んだ。
球場に行くと、試合終了後に監督や選手に取材する時間が設けられている。この夏、その時間に印象に残ったのは「涙」だった。涙は一つのことに一生懸命打ち込んできた証しであろう。真剣に野球をやってきていなければ、泣きたくても泣くことはできないはずだ。地元の1、2年生球児も多くの涙を流していた。次は悔し涙をうれし涙に変えてくれると期待している。(賀)


