第63回全国高校軟式野球選手権県大会の決勝が23日に上富田町の上富田スポーツセンター野球場で行われ、南部が向陽を3ー1で下して2年連続12回目の優勝を飾った。8月3日から京都府宇治市で開かれる近畿大会に県代表として出場する。決勝では初回に1点を先制されたが、攻守ともに安定した力を発揮し、逆転で勝利を呼び込んだ。

 大会では県内5校がトーナメントで対戦。南部は準決勝で新宮を8―0で下して決勝へ進んだ。

 初回に2死から3連続被安打で1点を先制されたが、3回に反撃。四球などで2死一、三塁の好機をつくると、大谷の左翼前適時打で1点を入れて同点。7回には宮本が左翼前安打で出塁し、山本、龍神の連続犠打で2死三塁とし、磯本の左翼越適時2塁打で1点を入れて勝ち越した。9回にも相手の失策で1点を加点してリードを2点に広げた。守っても先発した宮本が8安打を許しながらも要所を締め、2回以降は無得点に抑えた。内外野も好プレーで盛り上げ、堅実な守りも光った。池田監督は「練習で取り組んできたことが攻守でできた。近畿では1戦必勝という気持ちで戦っていきたい」と意気込んでいる。

 近畿大会には和歌山、滋賀、京都、奈良の4府県から各代表の4チームが出場する。優勝校は24日から兵庫県で開幕する全国大会(16チーム)に出場する。メンバーは次の皆さん。

 出口豊高(責任者)、池田哲也(監督)、保田未来(マネジャー)、小川菜緒(同)、磯本夢翔(主将)、谷村柊雅、龍神温斗、片山承、坂口風雅、大谷晟寿、濵中海渡、浦本幸生、宮本楓基、坂本隆飛、山本真生、岩本大輝、小山由基、貫尾壮汰、山根啓登、坂内佑磨、中川祥吾

写真=優勝の南部高校ナイン