8月5日から阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で行われる第100回全国高校野球選手権記念大会開会式の吹奏楽隊に、日高川町和佐の和歌山南陵高校吹奏楽部の3人が参加する。例年、大阪、兵庫の高校生のみで行っているが、ことしは100回を記念し、近畿各府県の高校生も参加。3人は本番に向け練習に励んでいる。

 開会式では選手に先立ち吹奏楽隊がマーチングで入場。国家斉唱など式中も演奏し、高校野球の開幕を盛り上げる。

 例年、大阪、兵庫から選ばれた100人で行っているが、今回は近畿の他府県も加えた189人。和歌山県には10人の枠が与えられ、うち3人を南陵が獲得した。

 3人はいずれも1年生で、スネアドラムの宇都宮恋音(ここね)さんと双子の妹でバスドラムの音歩(おとほ)さん、バスクラリネットの桑原椎奈さん。大阪府内の吹奏楽では有名な泉南市立一丘中学校出身で、1年生ながら経験は豊富。甲子園では「野球大会行進曲」「栄冠は君に輝く」など9曲を楽譜を見ずに演奏しなければならないほか、マーチングでは一定の歩幅で行進しながら演奏する。

 日々の学校での練習のほか、14日には淀川工科高校で行われた合同練習に参加。今後8月2日の合同練習、4日のリハーサルを経て本番に挑む。本番に向け、「マーチングでは曲がるときに歩幅を変えなければならず、ずれてくることもあるので難しいです。もっと練習して開会式を成功させたい」と話し、「野球部も地方大会を勝ち進んでいるので、一緒に甲子園に行きたいです」とエールを送っている。

写真=左から宇都宮音歩さん、恋音さん、桑原さん