美浜町の青少年非行防止研修会が14日に福祉センターで開かれた。一般社団法人和歌山ダルクの池谷太輔さんが「和歌山ダルクの取り組みについて~回復支援を中心に~」をテーマに語り、薬物依存から復帰した自身の体験談を通じて薬物の恐ろしさと、必要な支援で社会復帰できることを訴えた。

 ダルクは薬物やアルコール、ギャンブルなどの依存症者の支援を行っている。池谷さんは幼いころ父親から暴力を受け、14歳から20年間薬物をやめられなかったこと、34歳で「助けて下さい」とダルクに入り、回復プログラムを実践してから依存がなくなったことを説明。暴走族に入っていた中学時代等も振り返り、「人の心の中心には両親らから受けた愛があり、愛に基づいた考えや行動をする。私のように子どものころから暴力やいじめを受けると、心の中心にできた人への恨みや恐れに基づいた行動をしてしまう。解決方法が分からず、すぐに暴力を振るい、孤立し、薬物やアルコールに依存してしまう」と指摘。

 ダルクの回復プログラムで、人のせいにしていた自分から、「自分の内面に問題がある」と意識を変えられたことで、人に思いやりを持てるようになったとし、「なんでやねんと思うこともあるが、よくなれることを証明できたと思う。あきらめずやればできる」と話すと、集まった約100人から大きな拍手が起こった。

写真=自身の体験談を披露する池谷さん