2018年度第2回市民教養講座が14日、御坊市民文化会館大ホールで開かれ、フリーキャスターで事業創造大学院大学客員教授、伊藤聡子さんが「地域経済の活性化が、日本の元気を取り戻す鍵」をテーマに語った。

 「ひるおび」などでおなじみの伊藤さんは明るい笑顔で登場し、「御坊は初めてです」とあいさつ。歯切れのいい口調で、日本が直面する課題についてグローバルな視点で解説した。機能や人口の東京への一極集中、急激な生産年齢(15~64歳)の減少と高齢者の増加、食糧・エネルギーの自給率の低さ、異常気象と次々に問題を挙げ、「地方は人が減って不幸、東京は未来に希望が持てなくて不幸な状態です」と説明。「地方には切迫した危機感があり、そういうところから革新が起こることは歴史が物語っています」と、地方の中小企業の成功例を紹介した。郷里の新潟県のいちごカンパニーでは、ブランドいちごの「越後姫」が軟らかすぎて遠方に出荷できなかったが、1人の女性が「実がなっている状態を再現して、そのまま運んだら」と提案。1粒ずつ透明な袋の中に浮かんでいるようなパッケージで売り出すと「かわいい」「プレゼントにぴったり」と女性に大人気で完売した。そのほか多彩な事例について、現地に足を運んで取材した関係者の生の声を交え分かりやすく語った。御坊が花の産地であることからエディブルフラワー(食べられる花)の商品開発成功例も紹介。「御坊の未来に、日本の未来もかかっています。足元をじっくり見て、発見して下さい」と呼びかけ、大きな拍手が送られた。

写真=笑顔であいさつする伊藤さん