御坊市の社会福祉法人黎明菫会のフィットネスデイキタデRe:(アールイー)が、運動しながら脳を使う新しい認知トレーニングマシンを導入した。

 国立長寿医療研究センターとリハビリ機器を扱うインターリハ㈱が共同開発した軽度認知障害ケアを目的とした認知トレーニングエルゴメーター「コグニバイク」で、日高地方で初導入。一定のペースでペダルをこぎながら、タッチパネルを操作して簡単な計算問題を解いたり、動物のイラストの名前を選ぶなど、体と脳を同時に使うことで、効果的に記憶力や注意力、実行能力などを高めることができる。認知テストや運動負荷はその人に合わせて変えられ、転落防止手すりなど安全性にも配慮した設計になっている。

 同所の登録利用者は75人で、8割が要支援、2割が要介護認定を受けており、軽度認知障害の改善や予防効果が期待されている。日高川町の介護老人保健施設和佐の里にも1台取り入れている。両施設では「2025年には高齢者の5人に1人が認知症になるといわれており、身近な問題。予防に対する意識を高く持ってもらうことと、楽しみながら運動してもらいたい」と話している。関心のある人はフィットネスデイキタデRe:℡0738525021。

写真=運動しながら脳を使う「コグニバイク」を導入