美浜町の地方創生事業の一つ、「日の岬・アメリカ村の再生とふるさと教育」で整備された「アメリカ村レストラン」「アメリカ村ゲストハウス」「カナダミュージアム」の3施設は、そろって14日にオープンすることが決まった。初日は午前10時からレストラン前でオープニングセレモニーがあり、森下誠史町長、事業を進めてきた日ノ岬・アメリカ村再生協議会(中牧弘允会長)メンバーらが出席してくす玉開きが行われる。

 レストランは三尾公民館2階で、テーブルとカウンター計二十数席。店名は、移民の先駆者・工野儀兵衛が最初に渡ったカナダの港町「スティーブストン」にちなみ、「すてぶすとん」と名づけられた。メニューはサーモン丼、もち鰹定食、シラス丼定食(以上オープン特別価格1000円)、アルコール類、ドリンクなど。定休日は火・水曜日。営業時間は正午から午後9時まで。

 ゲストハウスは同館すぐ北の古民家「遊心庵」を改修。カナダから帰国したカナダ移民が1933年ごろに建てた建物で、6畳2部屋、4畳半4部屋、ダイニングキッチン、洋室などがある。しばらくの間は貸し会場のみの営業。料金は半日5000円、一日8000円。宿泊は今秋から営業を開始する。

 カナダミュージアムは三尾公民館南30㍍ほどにある古民家「野田邸」を改修。移住文化の象徴として残存する建物内に移民の歴史を紹介するパネル、当時使用されていた衣類、カナダから持ち帰られたミシン、蓄音機などが展示され、カフェコーナー(カフェ・メイプル)も設けられている。営業時間は午前10時から午後4時まで。定休日は火曜日と年末年始。入館料150円(コーヒー100円割引券付き、中学生以下無料)。

 3施設の指定管理者は、特定非営利活動法人日ノ岬・アメリカ村(谷進介理事長)。8日には三尾区民や関係者を対象に内覧会が開かれ、谷理事長は「期待8割、不安2割の気持ちですが、オープン後は三尾の皆さんとともに活性化のためにまい進していきたい」と話していた。問い合わせは同法人℡0738209015。

写真=アメリカ村レストラン