美浜町三尾の大賀池で30日、和歌山大賀ハス保存会(阪本尚生会長)主催の大賀ハス観蓮会が開かれた。
 昨年は荒天のため中止で2年ぶりの開催。2015年以降、成長不良に悩まされてきたが、土壌の入れ替えなどの効果でことしは30の花が咲き誇り、訪れた人たちも淡いピンクの大輪をうっとりとした表情を見せながら愛でていた=写真=。
 開会あいさつに立った阪本会長は大賀ハスの歴史や保存の苦労などをあらためて説明したうえで、「今後も維持できるよう頑張っていきたい」と意欲。池の周囲には約100人が訪れ、大正琴演奏や日舞なども楽しんだ。
 地元三尾の女性3人組は「前はもう少し白かったと思いますが、ことしは特にピンクが濃くなったように見えて本当にきれい。葉のグリーンも鮮やか。ここの花が一番ですね」と花に見入っていた。