2017年の訪日外国人客は、前年比19・3%増の2869万人で、過去最高を更新したという。では、外国人は何を求めて日本に来るのだろうか。文化、食をはじめ、きれいな自然、それにマンガとか遊びとか。日本の楽しみ方はさまざまだろうが、ここ数年のテレビではその辺りのことを取り上げた番組が多く、よく観ている。最近、興味を引いたのは買い物について。数年前なら中国人の「爆買い」が大きな話題になったが、これではない。
 ヨーロッパの人のインタビューでは、レコードやゲームソフトをわざわざ買いに来日したとの話も聞かれた。理由は、日本人が使用していたものは使い方が丁寧なため、品質がよいからという。自動車や重機など、その他の製品も同じイメージを持っている外国人が多いようで、日本で使われていたものはいまや「ユーズド・イン・ジャパン」と呼ばれ、新品の「メイド・イン・ジャパン」のみならず「中古品」が海外で人気を博している。日本製と違っても「日本人が使用」イコール「品質がよい」とも受け止められるそうだ。
 「ユーズド...」「メイド...」の根本にあるのは何か。日本人に対する信頼や信用であるのは言うまでもない。自身の体験では海外に行った際、何をするのも不安に感じた国があるが、そのことを思うと日本人であることが誇らしく思えてくる。
 実社会でも、得るのに時間も労力もかかる割に失うのは一瞬、簡単というのが信頼、信用。国内では行政の文書改ざん、産業界のデータ改ざんなどが次々と明るみになっている。せっかくのユーズド・イン・ジャパン人気へ水を差す不祥事続き。こちらは日本人として嘆かわしく、早急に対策が必要である。      (賀)