印南町で郷土食の普及に取り組んでいる「いなみの料理広め隊」(小田美津子代表)の「かきまでご飯の素」が完成した。印南の〝お母さん〟たちが、焼きサバの身とだしを使って作った伝統の振る舞い飯の味を、そのまま詰め込んだレトルト商品。5月3日の発売に合わせ、阪和自動車道上り線の印南サービスエリアで試食PRを行う。
かきまぜご飯は焼きサバ入りで、骨からとっただしを使用。町内では昔から冠婚葬祭や祭りといった大勢の人が集まるときに作られてきたという。素の商品化は2016年から県の「わがまち元気プロジェクト」で取り組んでいる「いなみの魅力発信『地産外商』プロジェクト」の一つ。郷土料理の普及に取り組んでいる「明日を考える会」のメンバーを中心に、振る舞いの機会が少なくなってきたかきまぜご飯を広めようと、いなみの料理広め隊を結成し、家庭で簡単に食べられ、多くの人に食べてもらいたいとの思いで開発を進めてきた。
素は焼きサバの身やニンジン、ゴボウ、コンニャク、ちくわ、高野豆腐、油揚げ、乾燥シイタケ入り。しょうゆ、砂糖とサバのだしを使い、温める必要はなく、温かいご飯に混ぜるだけで、かきまぜご飯ができる。商品名は「かきまぜ」を地元の方言で「かきまで」にした。2合用1袋で税込み700円、印南SAやJA紀州の直売所「ほんまもん」「フレッシュマート」の3カ所で販売する。
代表の小田さん(75)=羽六=は「思った通りの味に仕上がりました。これまでの試食でも、『この味、この味』『昔の懐かしい味』と地元の方からも好評をいただいております」とにっこり。商品を手に「多くの方に食べていただき、次の世代の若い人たちにも味を伝えていきたい」と話している。

